今回はWSUSのチューニングのうち初歩的なものをその1としてご紹介します。
Windows Server 2019環境でのご紹介となりますがWindows Server 2016でも同手順となります。
はじめに
今回ご紹介するWSUSのチューニングはIIS、DBのチューニングとなります。
大規模な環境になってくるとWSUS管理コンソールが開かなかったり、IISの応答が悪くて更新プログラムがあまり配信されないといった状況に陥ると思います。
そこで最低限必要なチューニングで簡単ですのでお困りの方は是非お試しください。
事前準備-sqlcmdのインストール
まずは事前準備としてsqlcmdをインストールします。
最初にsqlcmdをこちらからダウンロードしてください。
ダウンロードが終わったらダブルクリックします。
License Agreementに同意して「Next」をクリックします。
「Install」をクリックしてインストールが完了するのを待ちます。
DBチューニング-最小メモリの設定
最小メモリを1024MBに設定します。
これでSUSDB動作のための最小メモリを確保します。デフォルト値は0MBです。
メモリに余裕があればもっと大きく割り当てれば快適なWSUS環境になります。
管理者としてコマンドプロンプトを起動して以下のsqlコマンドを実行します。
sqlcmd -E -S \\.\pipe\MICROSOFT##WID\tsql\query
EXEC sp_configure 'show advanced options',1
GO
Reconfigure
GO
EXEC sp_configure 'min server memory',1024
GO
Reconfigure
GO
問題なく設定できたら以下のコマンドを実行して設定を確認します。
EXEC sp_configure 'min server memory'
GO
IISチューニング-WsusPool
「スタート>Windows管理ツール>インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャー」を起動します。
[サーバー名>アプリケーション プール>WsusPool]を選択し「詳細設定」を開きます。
「詳細設定」画面が開いたら以下の設定をし「OK」をクリックします。
キューの長さ > 2000
Pingの有効化 > False
アイドル状態のタイムアウト (分) > 0
プライベートメモリ制限 (KB) > 0
定期的な期間 (分) > 0
WsusPoolを選択した状態で「停止」→「開始」でプールを再起動します。
以上で最低限のWSUSのチューニングは完了です。